Win-Winの働き方改革

明るい未来を引き寄せる働き方が見えてくる

    閉塞感を打ち破るイノベーションを導く働き方を考えていくブログです。

目次 Win-Winの経済社会システム

経済社会の発展と環境の両立を実現する「Win-Winの経済社会システム」のアイデアを紹介しています。
架空の星に「究極のエコ社会」をフリーハンドで設計してみたら、人類が頭を悩ましている難問も解決でき、明るい未来が見えてきました。
制約のない世界で創造した社会なので、そのまま応用するわけにはいきませんが、参考になるアイデアが豊富にあり、持続可能な社会に通じる道がクリアーにひらけてくるでしょう。
不可能をどうやって可能にしたか? 架空の星がおこした奇跡をご覧ください。


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■はじめに

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■物語 mouzeze.hateblo.jp

■アルパカ星の経済社会システム

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■新しいシステムの設計方法

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経済縮小時代に必要な準備とは

環境問題や世界の動向をみると、経済が縮小する可能性が高まっています。とくに日本は急激に経済が縮小する可能性があります。
経済縮小に備えて行動を起こさないと、立ち行かなくなるかもしれません。
では、必要な準備とは何か? それを紹介します。

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経済が縮小する可能性が高い理由


いま世界の動向として最も注目度が高いのは、SDGsです。
SDGsは、持続可能な世界を実現するために全世界で協力して問題を解決していくことを目的に発足しました。

SDGsでは、貧困のない平等な世界を目指しています。
そうなると、経済は縮小するどころか、逆に大きくなるのではないかと反論がでるかもしれません。
世界人口も毎年約7800万人ペースで増えています。とくに貧困国の人口増加が目立っているので、貧困のない世界が実現すれば、世界経済は確実に大きくなるでしょう。

しかしSDGsは、地球温暖化や環境破壊の抑制にも力を入れています。
環境破壊と経済成長は表裏一体の関係にあるので、SDGsはむしろ矛盾を拡大させ、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という残念な結果を導いてしまう可能性があります。

経済と環境のどちらを選ぶかとなると、環境です。
地球が居住可能な環境でなければ、人類は社会を持続することができないからです。
スティーブン・ホーキング博士をはじめとする世界の専門家からも、地球温暖化の暴走を止められなければ人類は存続できないという声があがっています。

地球温暖化はすでに私たちの生活を脅かしていて、異常気象による河川の氾濫や土砂災害、農業や漁業への影響が現れています。

今年2月には、シベリアのツンドラ地帯で地下に溜まったメタンガスが噴出し、永久凍土の土壌が陥没したというニュースもありました。
メタンガスが地球温暖化を進める威力は、二酸化炭素をはるかに超えます。永久凍土の融解が北極まで及び、膨大なメタンガスが大気中に放出されれば、地球温暖化を止められなくなると言われています。

また永久凍土には、ウイルスや病原菌も眠っています。
それが地上に現れれば、新型コロナウイルスよりも厳しい制限が強いられるかもしれません。

このように地球温暖化が進行すると、経済活動を制限しなければならない事態になり、経済は縮小を余儀なくされるのです。

その上、SDGsの成果で開発途上国が高度成長をすれば、少ないパイを奪い合うライバルが増えることになるので、パイの取り分は余計に減ってしまうでしょう。

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しぼんでいく日本経済

日本は、この激しさを増すグローバル競争に勝てるでしょうか?
残念ながら、競争力の低下を招く不安要素はたくさんあります。

いちばん大きな不安要素は、人口問題です。
日本の人口は急激に減っています。2010年の1億2805万人をピークに減少に転じ、2065年、つまり44年後には8800万人になると予測されています。これは55年で3分の1もの人口が減る計算になります。

しかも日本は世界でいちばんの高齢化社会です。
いま日本の高齢化率は28.7%ですが、2065年には38.4%になると推測されています。
労働者人口が減り続け、そのうえ労働者の高齢化が進めば、競争力の低下は免れません。

また、日本は非常に災害の多い国です。
なかでも地震が多く、東日本大震災阪神淡路大震災熊本地震など、この30年の間に大地震が頻発し、国力がだいぶ奪われました。

これで南海トラフ地震が起きたら、日本はどうなってしまうのでしょう。
甚大な被害に見舞われるエリアには、日本経済を支える太平洋ベルトが入っています。
南海トラフ地震の被害は東日本大震災をはるかに超えると想定され、死者数は東日本大震災の25倍になるという推測もあります。

加えて、地理的条件から気象災害が多発する日本は、気候変動の影響を最も受ける国のひとつにあげられています。地球温暖化の進行により激甚災害に襲われる頻度が増え、容赦なく国力が削られていく恐れもあります。

急激に人口が減り弱体化する一方なのに、世界一といわれる債務残高は増え続け、資源も乏しく、エネルギーも食料も他国に著しく依存している日本は、非常に危うい立場にあります。

工業で繁栄を維持してきた国であるのに、エネルギーを自由に使えなくなることも、大きなハンデになります。そうなれば輸出で稼いで海外から資源や食料を買うことは難しくなり、日本は追いつめられていきます。
これではやっていかれないと見限られれば、投資家も企業も人も離れていき、経済はみるみる縮小してしまうでしょう。

経済力を失った日本は、ただの小さな島国になってしまいます。
そうなれば、関係の良くない隣国に攻め込まれやすくなります。
国を守るには、軍事力を強化しなければなりません。しかし軍事費が膨らめば、重い負担で国民はモノを買うお金がなくなり、経済縮小に拍車をかけてしまいます。

悲観的に考えすぎると思われるかもしれませんが、最悪の事態も考えて準備をすることが転ばぬ先の杖になるでしょう。

どんな準備が必要か?

まず豊かさの捉え方を変えることから始めましょう。

本当に豊かなのか?

この家族を見てどう思いますか?

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理想の豊かさが実現されていると思うかもしれません。
しかし本当にそうなのでしょうか。

立派なマイホームとマイカーのローンを払うために、生活に余裕がないかもしれません。
収入を増やすには、出世をしなければなりません。そのために会社からの無理な要求にも応じ、私生活を犠牲にした働き方をしなければならなくなるでしょう。
ハードワークと重責で心身が疲弊すれば、今の職場を辞めたいという気持ちが湧いてくると思います。
しかし、転職をして給料が下がればローンを払えなくなるので、つらい気持ちを押し殺して働くしかありません。

親の力を借りずに、普通のサラリーマンが背伸びをして自分の城をもてば、実態はこれに似た感じになるでしょう。

ローンで家計が圧迫され、家族とゆっくり過ごす時間もなく、その貴重な時間も仕事の悩みが頭から離れないようでは、何が幸福なのかわからなくなります。
所有物はリッチでも、それに余裕が奪われれば、豊かな人生を送ることはできないのです。

見た目の豊かさが最も危険

経済が小さくなると最も大きな衝撃を受けるのは、上にあげたような背伸びをした余裕のない暮らしをしている人たちです。
収入が減るのに、それを上回る支払いを抱えることになるからです。

将来に起こりうるリスクを列挙してみましょう。

■収入が減るリスク
・人口急減・超高齢化による国内市場の縮小
・人口急減・超高齢化による競争力低下
・変化の激しい時代で安定経営が困難
・終身雇用と年功序列が保障された日本型雇用の廃止
・年金の受給開始年齢引き上げと受給額激減
働き方改革による残業代の減少
同一労働同一賃金による正社員の年収減少
・AI化による人件費削減
・転職

■出費が増えるリスク
・子供の成長と親の高齢化に伴う出費
・子供が増える
・マイホームのメンテナンス費用
・マイカーの買い替え費用
・物価上昇
増税
社会保険料の負担増加
・単身赴任のリスク
水道光熱費の上昇
金利負担増加

■その他リスク
・災害
・失業
・交通事故
・犯罪
・離婚
・ケガ病気
・資産運用の失敗
・ギャンブル

「収入が減るリスク」と「出費が増えるリスク」は、かなりの確率で起こるものです。

「その他リスク」はそれよりも確率が低いですが、「災害」「失業」は環境の変化で以前よりも遭うリスクが高まっているでしょう。
「交通事故」「犯罪」「離婚」「ケガ病気」「資産運用の失敗」「ギャンブル」は、ストレスや生活不安、過労が原因になるので、これも経済が小さくなることで発生率が高まります。

本当の豊かさとは何か?

見た目は豊かそうでも内容に余裕がなければ、本当に豊かであるとは言えません。

本当の豊かさとは、
・生活に余裕がある=ローンに追われず、老後の生活不安もない
・時間に余裕がある=ワークライフバランスがとれており、ストレスがたまらない
・仕事を楽しめる=自分に合った仕事をして人生を充実できる
・自由に挑戦できる=ゆとりがあるから、好きなことにチャレンジできる
・心に余裕がある=イライラせず、人生を楽しめる
ことです。

つまり、見た目の豊かさではなく、心豊かに暮らせる環境をつくることが重要なのです。

背伸びをやめよう

心豊かに暮らせる環境をつくるには、背伸びをやめる必要があります。
収入以上のいい暮らしを見せようとするから、余裕のない人生になってしまうのです。

経済が小さくなっても、それに見合った生活をしていれば、心豊かに暮らしていくことはできます。
しかし経済が縮小してから慌てて生活スタイルをかえるのは、賢い準備といえません。準備も余裕をもって行うのが、より人生を豊かにします。

では、必要な準備をいくつか挙げてみましょう。

・あまりお金のかからない生活にして、老後の蓄えもつくる
・お金を使わなくても生きていかれるスキルも身につける
・未来に必要になる仕事を考え、それを自分のライフワークにする準備をする
・未来に通用するスキルを身につける
・助け合える仲間をつくり、人脈も増やす
・健康な体を維持する
・社会制度に詳しくなる
・資金運用に詳しくなる

老後の蓄えはすぐにできるものではありませんし、未来に役立つスキルもすぐに身につくものではありません。
また、余裕のあるうちにやらないと、目先の問題の解決で手一杯になり、準備をする暇はなくなってしまいます。
経済は小さくなるものと覚悟を決め、取り越し苦労だと笑われるほど早く準備を進めることが英断なのです。

しかし、これだけでは準備は十分と言えません。
もう一つ必要な準備があります。
それは、豊かな人生を送るには絶対に欠かせないものです。

社会の準備にも関わろう

これまでにあげたのは、自分の人生を豊かにするための準備でした。
しかし完璧に準備をしても、環境や社会が壊れてしまったら、豊かに暮らすことは不可能になります。

豊かさを得るには、環境と社会に無関心であってはいけません。
それ以前に、自分だけが豊かに暮らせればいいという発想自体が貧しいといえるでしょう。

持続可能な社会を実現するには、経済を環境と資源の利用許容量をこえない規模にしなければなりません。
となれば、経済が小さくなっても豊かに暮らせる新しいシステムを発明する必要があります。

その準備も急にはできませんし、取り返しのつかない事態になってから着手するのでは手遅れになってしまいます。
準備を間に合わせるには、社会も早く準備を進めるよう働きかけをする必要があります。

自分の準備にあわせて社会の準備にも関わる必要がある理由は、防災準備をたとえに使うとわかりやすくなります。
自分だけ防災準備をしても、自分の住んでいる地域の防災レベルが低ければ、災害に遭うリスクは下げられません。安全に暮らせるようにするには、地域防災力を高めるために動かなければならないのです。

もちろん、それは一人でできるものではありません。
新しいシステムの創造と展開には、活動の輪を広げる必要があります。

※経済と環境を両立するアプローチ

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正しい準備のために本質を知ろう

まずは、本質を学ぶ必要があります。
物事の本質を見極めないと、いま世の中で行われている準備が正しいのかどうか判断することができないからです。
他人任せという態度が一番怖いのです。

持続可能な社会と言いますが、それは今の価値観の豊かさの持続を目的にしていたら的外れになります。
弱者と地球の犠牲の上に成り立っている豊かさは局所的ですし、有限な地球で無限に経済を大きくすることは物理的に不可能だからです。

既存のやり方を鵜呑みにしてはいけません。
方向性が間違っていたら、すべての準備は台無しになります。
的確な準備を進めるには、自分の頭で考えることが重要です。

イノベーションの種類でカテゴリ化しています

■経済成長と環境を両立するイノベーション

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ベーシックインカムを実現するイノベーション 

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ワークシェアリングを実現するイノベーション

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■教育イノベーション

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■アイデア活用方法のイノベーション

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 ■都市のイノベーション

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■農業のイノベーション

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■住宅イノベーション

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■交通イノベーション

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■老後の不安を減らすイノベーション

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■医療イノベーション

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■行政イノベーション

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■地方創生イノベーション

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■小さな政府イノベーション

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■政策立案イノベーション

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■内閣イノベーション

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■ 世界平和イノベーション

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■ 公共事業イノベーション

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■ 防災イノベーション

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■ 商業イノベーション

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■ 防犯イノベーション

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異星移住に悩む三兄弟

いまから50年前、地球から遠く離れたある星での話です。
そこに3人の若い兄弟が住んでいました。
長男は23歳、次男は20歳、三男は17歳で、三人とも見た目はちょっとアルパカ似。でも性格はそれぞれ全く違っていました。
長男は臆病な性格、次男は世渡り上手、三男は冒険を好む性格でした。

ある日、3人は将来の方向性について話し合いました。
きっかけは、異星への移住希望者を募集するニュースです。
三男は興味津々でしたが、上の2人の兄は乗り気ではありませんでした。

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異星への移住は、この星にとって初めての挑戦です。
探査機が調査した結果、一応は居住に適しているという話ですが、実際に住んでみないと何が起こるかわかりません。
その前にその星に着くまでに半年もかかり、途中で命を落とすリスクもあります。
また、無事到着できても、そこは未開の地です。ジャングルには、猛獣がいるかもしれません。移住者はそういう危険な環境で、ゼロからすべてをつくらなければならないのです。

危険な目に遭い、苦労をするのは目に見えています。
喜んで応募するのは、相当クレイジーです。
末っ子が馬鹿な冒険をしないように長男は説得をはじめました。

しかし三男はこう反論しました。
「この星に残っていたって明るい未来が待っているとは思えないよ」

「そ、それは…」
そう言われると、長男は返す言葉が見つからず、顔を暗くしました。

3人の兄弟が住む星は、行き過ぎた経済活動の結果、星の環境がひどく損なわれ、あと半世紀で居住可能な星でなくなると予見されるほど、危機的な状態にありました。

事態の悪化を止めるには、経済を小さくする他ありません。
しかしそうすると、貧困が急拡大し、餓死者が続出する事態になってしまいます。
増え続ける人口を養うためにも、経済を大きくするのをやめるわけにはいきません。

環境をとれば社会が死んでしまうし、経済をとれば星が死んでしまう…。ピンチを脱する名案が浮かばず、その星の人たちは途方に暮れていました。

そこで出された奇策が、異星への移住なのです。
偶然、居住に適した星が発見されたことで発案されました。

ただし、新天地となる星は、この星の三分の一の大きさです。
つまりその星に移住できるのは、この星の三分の一の人たちだけなのです。
移住には大きなリスクがあるにしても、もたもたしていたら千載一遇のチャンスをのがしてしまいます。移住に拒絶反応を示す兄たちの気持ちが三男には理解できませんでした。

「お前はお人好しだなぁ」
次男は、その思いを必死に伝えようとする三男を鼻で笑いました。

「ど、どういうことだよ!」

「まぁ、落ち着いて考えてみろ」次男は、怒りで前のめりになった弟の肩を押し戻しました。「お前人減らしって言葉知っているか?」

「多すぎる人を減らすってことだろ」

「大正解」次男は拍手をしてから弟を指差しました。「移住をすれば、お前は人減らしをされる側になってしまう」

「うっ…」

瞬間凍結したように表情が青く固まった三男を見据えて、次男は落ち着いた口調で言いました。「この移住プロジェクトの本当のねらいは、この星の環境問題を解決することにある。そう俺はにらんでいる。三分の一の人口が減れば、簡単に経済を小さくできるからね」

「そうか!」長男はぱっと顔を輝かせ、弾んだ声をあげました。「良かった、ここに残るほうが正解で。これで、この家を守っていける」

「なぁ、わかっただろ」次男は勝ち誇った表情で弟の肩を優しくたたきました。「お前もここに残れ。ここに残ってうまくやったほうが、人生ハッピーになれる」

三男はきつく目を閉じ、しばらくうつむいて考えていましたが、やがて顔をあげ、
「僕は移住する道を選ぶよ。そしてその星で、ここと同じ失敗をしない世界をみんなで力をあわせてつくってみせる」
と力強く言いました。

 

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